③工事・スタッフ採用

クリニックの工事やスタッフ採用のポイント

工事計画は1年前くらいから

クリニック開業をする際に、開業計画や資金調達の目処がたったら、いよいよクリニックの工事を開始することになります。

土地を探して新たにクリニックの建物を新築する場合はもちろん、テナントを借りて開業する場合にも多少は設計・施工が必要となるでしょう。大体クリニック開業日の1年前くらいから建築会社との打ち合わせが始まるケースが多いですが、開業するクリニックの形態や建築会社の方針によってもその期間はまちまちです。
クリニック開業による工事は、基本的には一般的な店舗や住宅の建築と同じで、一つの建築会社に設計・施工を一括発注する場合と、設計と施工は別の会社(設計事務所と建築会社、工務店など)に発注する場合があります。一括発注であれ、個別発注であれ、建築に関わる専門業者であれば大抵はクリニック開業用の物件に対応することができます。

ただし「最新の医療設備を取り入れるクリニック」を目指す場合には、医療専門の知識が豊富な建築会社を選んだり「患者さんが安心できる温かみのあるクリニック」を目指す場合には、ぬくもりのある自然素材を多用する建築会社を選ぶなどの選別は必要です。

オープニングスタッフの募集

建物の工事の終盤あたりから行なっていきたいのが、クリニックのスタッフの募集です。採用後には、スタッフの研修や手続きもありますから、開業の3〜4ヶ月前あたりから募集を開始するクリニックが多いようです。

一般的なクリニック開業時のスタッフ募集は、受付2名、看護師1名〜2名というケースが多く、採用形態はパートが主流です。安定を求めるなら常勤での採用としたいところですが、開業してすぐはいろいろと未知数な部分が多いので、パートの方がフレキシブルな対応ができるようです。クリニックの経営が軌道にのってきたら常勤化を検討します。クリニック開業でよくあるケースとして、元勤務先の同僚や配偶者などをスタッフとして雇うことがあります。

気心がしれた間柄なので安心と思われがちですが、雇用関係を結ぶとなると状況が変わってくるケースも多いので注意しましょう。